これがどんなモノかは、ココに書いた以前の記事をご覧ください。


今、僕の部屋は003 rackに交換したので、

ワードクロックを送る役目は必要なくなり、

単純にMacProの光デジタル出力を受け取る

D/Aコンバータとして使っているような状態でした。


でも無くては困るので持ち出し用(っても最近あまり持ち出してないw)に

もう一台持っていた方に交換し、壊れた方は修理に出す事にしました。


修理先を調べてみると、ベリンガー・ジャパンという日本法人は既になく、

サウンドハウスが修理サポートも請け負っていました。


そんなわけでサウンドハウスのWebサイトから修理の依頼。

翌日メールで返信がきました。

以下、要点の部分だけ引用致します。




“お客様のご購入から既に1年以上経過している為、保証期間切れ/有償修理対応となりますが、BEHRINGER製品では修理費用は、16000-17000円以上かかってまいりますこと、お客様の送料のご負担なることから、差支えなければ新規のご購入もご提案いたしております。”



早い話「修理代の方が高くつくから新品買う方が良いのでは?」という事です。




ご存じの方も多いと思いますが、

ベリンガーという会社は他社の良い製品をパクりいやいや、上手にとりいれ、

中国で大量生産する、というシステムで

“激安だけどそれなりに使える”製品を大量に販売しています。



今回の返信を見ると、修理サービスまでは全然考えていない会社なんだなあ、

と感じました。


修理が出来るというのは、電気回路のちゃんとした知識をもち、

かつ製品の事を熟知し、故障部位を特定し、それを修理する事ができる、

かなり高度なスキルを持った人でなければ無理です。


修理費はそんな人の人件費を考慮しなければならず、

その結果“買った方が安い”という、現象が起きてしまっているわけです。


そもそも、ベリンガーはこういう修理に必要な部分を考えずに

価格設定しているのでしょう。


これには僕も考えさせられました。


日本と中国の人件費コストの差異。

安いものが売れるという市場原理。


たかがD/Aコンバーターひとつではありますが、

ベリンガーという会社だけでなく、メーカーに対する僕の考えを

改めて見直す、良い機会になりました。


この一件をFacebookに書いていたら、僕の古い友人から

素晴らしい一言を頂きました。


“モノを大事にしないモノ作りメーカーに明日はなし。”



僕は今後、ベリンガー製品に限らず、安いからと言って安易にモノを

買わないようにしようと思います。


“壊れたら修理して、末永く使う”、という姿勢のメーカーを応援します!。



--- 

Kei Kusama