2012/07/22
2012/07/22
自宅の作業部屋(スタジオとは言いたくない)で使っていた
ベリンガーのSRC2496という製品の電源が入らなくなってしまいました。
Behringerという会社
これがどんなモノかは、ココに書いた以前の記事をご覧ください。
今、僕の部屋は003 rackに交換したので、
ワードクロックを送る役目は必要なくなり、
単純にMacProの光デジタル出力を受け取る
D/Aコンバータとして使っているような状態でした。
でも無くては困るので持ち出し用(っても最近あまり持ち出してないw)に
もう一台持っていた方に交換し、壊れた方は修理に出す事にしました。
修理先を調べてみると、ベリンガー・ジャパンという日本法人は既になく、
サウンドハウスが修理サポートも請け負っていました。
そんなわけでサウンドハウスのWebサイトから修理の依頼。
翌日メールで返信がきました。
以下、要点の部分だけ引用致します。
“お客様のご購入から既に1年以上経過している為、保証期間切れ/有償修理対応となりますが、BEHRINGER製品では修理費用は、16000-17000円以上かかってまいりますこと、お客様の送料のご負担なることから、差支えなければ新規のご購入もご提案いたしております。”
早い話「修理代の方が高くつくから新品買う方が良いのでは?」という事です。
ご存じの方も多いと思いますが、
ベリンガーという会社は他社の良い製品をパクり、いやいや、上手にとりいれ、
中国で大量生産する、というシステムで
“激安だけどそれなりに使える”製品を大量に販売しています。
今回の返信を見ると、修理サービスまでは全然考えていない会社なんだなあ、
と感じました。
修理が出来るというのは、電気回路のちゃんとした知識をもち、
かつ製品の事を熟知し、故障部位を特定し、それを修理する事ができる、
かなり高度なスキルを持った人でなければ無理です。
修理費はそんな人の人件費を考慮しなければならず、
その結果“買った方が安い”という、現象が起きてしまっているわけです。
そもそも、ベリンガーはこういう修理に必要な部分を考えずに
価格設定しているのでしょう。
これには僕も考えさせられました。
日本と中国の人件費コストの差異。
安いものが売れるという市場原理。
たかがD/Aコンバーターひとつではありますが、
ベリンガーという会社だけでなく、メーカーに対する僕の考えを
改めて見直す、良い機会になりました。
この一件をFacebookに書いていたら、僕の古い友人から
素晴らしい一言を頂きました。
“モノを大事にしないモノ作りメーカーに明日はなし。”
僕は今後、ベリンガー製品に限らず、安いからと言って安易にモノを
買わないようにしようと思います。
“壊れたら修理して、末永く使う”、という姿勢のメーカーを応援します!。
---
Kei Kusama