詳しい新機能というか、詳細は以下のページをご覧下さい。


Avid ProTools 10

http://www.avid.com/JP/products/Pro-Tools-Software


ROCK ON PRO ProTools 10 all of new

http://pro.miroc.co.jp/2011/10/24/pro-tools-10-all-of-new/



ここでは個人的に気になったというか、

使ってみての待望の新機能などについてご紹介しますね。


  1. (1)高解像度化

はい、やっぱりこれですよね。NuendoやCubaseでは

5年以上前から実装されていたモノですが、

PTでもようやく32bit Floatのオーディオファイルが

取り扱えるようになりました。



インターリープファイルもオッケー!



その昔、ProToolsが24bitになった時

「これで小さな音のノイズが気にならなくなる!」

と喜んだ訳ですが、今回の32bit Floatでは

理論的にクリップが発生しないので、

「これでいくらデカい音になってもクリップしなくて済む!」

になるわけです。嬉しいですね。


しかし、これはあくまでも内部処理での話です。


いくら32bit Floatで録音するからと言って

めちゃめちゃデカい音で録音したら、

A/Dの段階、いや、それ以前のアナログ段階で歪みます


当然、出力段階のクリップも気をつける必要があります。

そのためにもCR vol (コントロールルーム出力のボリューム)

直前の段階で、VUメーターを監視

針がびったんびったんと右側でのたうち回ってたら

マスターボリュームを絞ってあげるようにします。



以前、知り合いの方と、この辺りの事を話してたら


「いや、冗談抜きで32bit floatでもクリップしてる!』

クレームつけてくる人がいる」


という話を聞きました (*^ . ^*)。確かに紛らわしいですが、

間違えるとかなり恥ずかしいので、気をつけるようにしましょう。


あと、プラグインが32bit Floatに対応していないと、やはり

そこでクリップが発生してしまいます。





  1. (2)クリップ・ゲイン

これもNuendo / Cubaseには昔から付いてましたね。

リージョン改め 、クリップ毎にボリュームを設定できるというものです。

このクリップゲインもProToolsにあったらなあ、と常々思っていたんです。


というのも、僕がミックスの時に使うオートメーションって

リージョン(PT10からはクリップ)をわざわざ切って

そこをセレクタツールでダブルクリックでセレクト、

で、トリマーツールで上下に、というパターンが多かったのです。


こんな感じ。



この方法は「あ、あと1dB上げよう」とか、オートメーションの

やり直しの時にトリマーツール一発で上下できるから

すごい便利なんですよね。



それが、クリップゲインを使うとこんなスマートですよ。



各クリップにクリップゲインの表示が出て、

そこをクリック+ドラッグすると

フェーダーでボリュームを変えられます。

ちゃんと波形の大きさにも反映されるところが

Nuendoの機能をちゃんと模倣してて好感が持てますw。


なんかNuendoのマネばかりみたいに書いてますが、

相手の良いところを上手に取り入れるのは、

ユーザーとして素直に嬉しいですね。


ちなみに、クリップゲインの表示をOption + クリックで0dBに、

Command + ドラッグで微調整できます。完璧!


--- 

Kei Kusama