Mastering for iTunesにも書いてありましたが、

一番確実なのは制作者側のファイルをそのまま配布する事です。

いまだったら24bitの44, 48, 96kHzのWAV辺りが主流でしょうかね。


コンピュータも高速、大容量になってますし、良いと思うのですが

(実際Sound Cloud等ではこのファイルをやりとりしてます)

今までの名残もあって、AACやmp3へ変換されて

世に出回っている物が多いですね。


ただ、サイズを圧縮する分、元音から変わってきますので、

制作者が意図せぬ劣化が発生しないように、

今回のようなツールが登場してきました。


なんというか

「こういう変わり方をするから、ミックスやマスタリングの

段階で想定しておいてね!」

みたいな。


そんなわけで、早速インストールしてAbleton Liveで試してみました。




まったく金をかけてないと言うか、

インターフェースビルダーそのままやん!というGUIです。

マスターのトラックにインサートし、リアルタイムで

AACへの変換具合を聴き比べることができます。

こういうプラグイン、最近ありましたよね。

機能的にはこっちの方が超シンプルですが、

まあ自分とこのiTunes用と目的がハッキリしてますし。




面白いのが、比較テストができるところです。

このプラグインが無作為に元音、エンコード後を割り振るので、

三つのボタンを押して比べて、元音がAかBかチェックしていくというものです。




僕も試しにやってみましたが、正答率7割でした。ガックリ(笑)。



ここから先は僕(草間)の個人的な感想になりますが、

僕は正直なところ、AACの256kbpsならそんなに悪くないと思っています。

今回配布されたAudioUnitプラグインをマスタートラックにはさんで、

その変わり具合を確認しましたが、まあ、

今まで感じていたのと同じようなものでした。

「最高ではないけど、悪くはない」みたいな。



しかし、最近僕が感じてるのはAACという形式が問題なのではなく、

iTunesというソフトの音質が良くないなあという事です。

(もちろん、iTunesのエンハンサとかは無しの状態です)


知人から教えて頂いたAudirvanaというソフトで、

同じAACファイルを聴いてみると「ここまでiTunesと違うの?!」と

ビックリしました。


これは現在、フリーでダウンロードできるので、

ここを読んでいる方もぜひ試してみてください。


後日、このAudirvanaについても書きます。

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Kei Kusama